フリーランスの「年金保険」事情

フリーランスの「年金保険」事情

フリーランスが加入できる年金の種類

国民年金

会社員として働いていた人がフリーランスに転向する場合は、年金に関する手続きが必要になります。会社員の時に加入していた厚生年金は退職する際に会社が脱退の手続きをしてくれますので、諸々の書類を持って国民年金へ加入する手続きをしましょう。厚生年金から国民年金へ切り替えるためには、最寄りの市区町村役場へ行って手続きを行います。手続きには退職を証明する離職票や健康保険喪失証明書、退職証明書、身分証明書、年金手帳、印鑑などが必要ですよ。原則として、退職してから十四日以内に手続きをしなければなりません。

国民年金基金

厚生年金のように国民年金に上乗せする年金といえるのが国民年金基金です。フリーランスや個人事業主である第一号被保険者のみ加入できます。国民年金基金のメリットは掛け金が全額所得控除になるため節税になる点ですね。また、終身年金のため亡くなるまで支払いを受けることができますよ。掛け金は自由に選ぶことができ、加入後も掛け金を増やしたり減らしたりできます。
国民年金基金は、将来受け取る受給額が確定しています。もし将来インフレになった場合はお金の価値が減るので注意が必要ですよ。なお、国民年金基金は加入すると自己都合で脱退することはできません。国民年金基金の掛け金は加入時の年齢や性別、給付のタイプによって異なりますが、一ヶ月の上限は6万8,000円です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは掛け金を積み立てて金融商品を運用して将来年金を受取る仕組みです。毎月の積立額や運用先は自分で決めることができます。フリーランスや個人事業主の場合は、毎月5,000円から6万8,000円まで1,000円単位で積立額を決められます。iDeCoも国民年金基金と同じように全額所得控除になりますよ。通常金融商品を購入して利益が出ると課税対象となりますが、iDeCoの場合は非課税になります。満期の時に受け取ったものも控除になりますよ。iDeCoは金融商品であるため運用リスクがあります。運用の実績次第で将来の受給額が決まるのです。また、手数料が発生したり口座管理料が発生したりすることもありますよ。

付加年金

付加年金は月額400円を支払って国民年金に上乗せできる制度です。確定給付で200円×付加保険料を納付した月数が受け取る時に毎年加算されます。例えば、30歳から60歳までの30年(360ヶ月)加入した場合は、支払う保険料が14万4,000円に対し、受け取る金額は7万2,000円です。これは毎年受給できるので2年で元が取れる計算になりますね。付加年金は国民年金基金と併用できないので注意してください。

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