国民健康保険料を安く抑えるポイント

国民健康保険料を安く抑えるポイント

フリーランスが保険料を安く抑えるテクニック

漏れなく経費を計上する

フリーランスは自分で確定申告をしなければなりませんよ。保険料を抑えるためには必要経費を漏れなく計上して確定申告してください。国民健康保険の保険料は年間の総収入から経費を引いた所得に応じて算出されます。そのため、同じ収入でも経費が多ければ多いほど所得は少なくなり、その分保険料も低くなるということですね。経費の計上漏れを防ぐために、帳簿をきちんとつけて領収書を忘れずにもらうようにしましょう。

青色申告に切り替える

フリーランスが確定申告をする際は、青色申告か白色申告か選ぶことができます。青色申告を選択すればそれだけで国民健康保険の保険料を抑えることができますよ。青色申告を選択し、簡易簿記で帳簿をつけて申告すると10万円、複式簿記で帳簿をつけると65万円の所得控除があります。この分だけ所得が低くなるため保険料も下がります。多少の手間を惜しまずに複式簿記で青色申告するようにしましょうね。

家族の扶養に入る

フリーランスになっても月額の収入が10万8,000円以下、年収で130万円以下であれば扶養家族に入ることができます。フリーランスになったばかりでまだ収入が多くない人は家族の扶養に入ることも考えてみましょう。後々収入が増えて基準以上の収入があると扶養から外れなければなりませんので注意してくださいね。高収入を目指している人にはおすすめできない方法です。

保険料が安い自治体に移住する

国民健康保険の保険料は全国一律ではありません。保険料が最も高い自治体と低い自治体を比べると1.4倍以上もの差があります。現在住んでいる自治体の保険料を調べて他の自治体との差額を確認してみましょう。ただし、多少保険料が安いからといって安易に移住するのは避けてください。引越し代やその他諸々の費用も計算して慎重に決めましょうね。

保険料をクレジットカードで支払う

国民健康保険の保険料は現金以外にもクレジットカードや電子マネーで支払うことができます。クレジットカードや電子マネーだと使った分だけポイントが貯まりますよ。実質ポイント分が安くなる計算ですね。使えるクレジットカードや電子マネーは自治体によって異なります。電子マネーのnanacoは全国で使えますし、クレジットカードはYahoo!公金支払いを通して利用することができますよ。

減額免除を活用する

フリーランスになってもすぐに安定した収入があるとは限りません。収入が安定するまで国民健康保険の保険料が支払えないこともあるでしょう。そのような場合は、減額免除制度を活用してください。基準は厳しいので簡単には申請が通らないかもしれませんが、滞納することがないよう困った場合は役所に相談してくださいね。

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